仕事を終えて毎日の夕飯で、当時は母と二人テレビを観ながらの食事となり、
母は少量の梅酒や安ワインを、私は食前用の安スコッチをちびりと飲んで、
どのチャンネルも似たようなTV番組を無理やり目にしているのが日常。
数年前、たしかOscar Petersonが亡くなった年の年末、大晦日の夜一人になるチャンスが訪れ、
自前のオードブルや年越しそばを準備して、いつもは飾ってある少し高級なスコッチを開封し、
つまらない年末番組は初めから見る気はなく、久々に隣室の管球アンプの電源を入れ、
大きめの音量で好きなJazzやBluesを聞きながらの”うまい酒”を味わった。
Elmore JamesのうたでHighになったあと、
Scott LafaroのBassに唸ったり PetersonのWe Get Requests辺りではRay Brownを偲んで
涙したり、はたまた真っ暗な中でスラップベースを弾きまくったりで、大酔っ払いして、幸せな夜を過ごし、
気がついたら年が明けてた。
毎日こんなことしてたら、オン出されるだろうけど、
年に一度ぐらいはせつなる希望です。母上さま。