フライフィッシャーが、リールを選定する際、重要視されるのが
ロッドとの重量バランスのようで,
フライキャスティングという特殊性を考えれば、もっともな事で
リール製作において避けて通れない課題です。
しかも、厄介な事にその法則性が定まっておらず、
バンブー、グラファイト、グラスの違いは勿論、
各個人の用途や、微妙なキャスティングの癖などにおいても
その好みは、若干重めだったり、極力軽くだったりで、
製作者においてはジレンマの種。
実際の製作設計において、まず外観では、スプール幅、
リム(ここではボディーのフチの部分)の厚み〜Raisedpiller等の形状選択、
各部穴あけの有無、ハンドル材の選択、ピラーの径(太さ)、ビスの選択(M2〜M3等)、
リールフットの形状など。
材料選択では主材となるアルミ合金の選択でかなりの肉厚を稼げる(薄く出来る)
*通常のアルミ合金と超々ジュラルミンでは倍以上の剛性の差がある。
内部構造では、クリックタイプかディスクタイプかで大きく分かれ、
各パーツにおいても、細部に至るまで軽量化に努めれば積み重ねが、
必ず結果に現れる。
そんな訳で、私の製作するリールも、
軽量化に努めるにあたって、各デザインにおいて許されるギリギリの所まで突き詰め、
機種に拠っては、外観を変えずに5〜20g程の範囲で調整が可能です。
*ただし軽量化の為のデザインではありません*
う
2008,5,20更新