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両軸リールに使われているクラッチの構造は、通常、カムを介したスライドプレートを利用して、
被動ギヤの保持金具を前後させるタイプが多く、パーツの位置関係の割り出しも複雑になり、
当然、鋳造やプレス等で作るパーツも多く見られますが、そんな設備は無いので、
現有勢力の旋盤やフライスで製作できる、円形を基本にしたパーツでクラッチ機構を設計し,
試行錯誤を繰り返してきました。

発案して、おおまかな図面を引いてみても、実際は現場で各パーツを試作〜変更〜再製作の繰り返しで、
更に新案に移行することもあり、今回の機構も1年以上の実験期間を経て具現化したものです。

インナーカムを回転させることによりクラッチ板が前後し、ギヤを着脱させます。
旋盤やフライス盤等で製作できる円形パーツが中心の機構で、工作も比較的に
簡単で済みます。

写真下部の小柱に、
駆動ギヤが収まリます。